1998年に男性を対象として行われた調査によると、成人男性の4人に1人が“勃起が十分でなく、時々性交ができない”中等度ED、もしくは、“勃起しないため常に性交ができない”完全EDです。 “たまにできない”軽度EDを含めると、EDと診断される人はさらに増え、その割合は、外来患者さんでの調査ですが、成人男性のなんと81%にものぼるという報告もあります。
確かに歳を重ねるとEDになる割合は高くなります。しかし、最近は歳のせいだけではないことがわかっています。知らず知らずのうちにストレスをためていたり、不規則な食事を続けていたり、車での通勤による運動不足、連日のお酒の飲みすぎ、喫煙など毎日の生活パターンが原因となって起こることが多いのです。糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病の方は、EDになるリスクはさらに高くなります。
ED(勃起機能の低下)もあなた一人の問題ではありません。パートナーにも大きな影響を与えています。あなたが悩んでいる以上にパートナーもそのことを気にかけているかもしれません。EDの治療を受ける際には、パートナーの理解を得ることも大切なことです。なかなか話しづらいことかもしれませんが、まず、勇気を出して自分の悩みをパートナーに打ち明けましょう。恥ずかしがらずに今の状況を正直に伝えることが肝心です。自分のためだけでなく、二人のために治療を望んでいることも伝える必要があります。きっとパートナーもあなたの気持ちをわかってくれることでしょう。EDは、誰にでも起こり得る病気で、しかも多くの場合、治療が可能です。ED を克服して、パートナーとのコミュニケーションを改善し、人生をより豊かなものにしましょう。